【改正民法対応】債権回収で知っておくべき時効制度を弁護士が解説!
2021.11.24

この記事の目次
はじめに
ビジネスの世界では、さまざまな取引が行われ、多くの債権債務関係が成立します。 取引先などが多くなればなるほど、債権管理業務も複雑になっていきます。 債権を管理する際には、気を付けなければならないことが数多くありますが、その一つに「時効制度」があります。 時効が成立してしまうと、本来支払ってもらえるはずだったお金を回収できなくなるおそれがあります。 令和2年4月1日に施行された改正民法により、時効制度は大幅に変更されているため、事業者は時効制度を正確に理解したうえで、適切に債権を管理することが必要です。 そこで今回は、債権回収をするにあたって、事業者が知っておくべき時効制度を弁護士がわかりやすく解説します。1 消滅時効の期間
債権の消滅時効期間について、従来は、職種や債権の性質、取引相手の属性などによって、細かく分けて定められていました。 改正民法では、これらをすべて廃止し、以下のようなルールに変更しました。- 権利を行使できることを知った時から5年間
- 権利を行使できる時から10年間
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- 定期金債権から生ずる金銭等の給付を目的とする各債権を行使できることを知った時から10年間
- 上記各債権を行使できる時から20年間
- 被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から3年間
- 不法行為の時から20年間
2 債権の消滅時効を中断させる方法
債権の消滅時効を中断させる方法としては、以下の2つが挙げられます。(1)時効の更新
「時効の更新」とは、一定の事実(更新事由)が発生した場合に、時効が更新され、その時から新たに時効期間の進行が開始することをいいます。 簡単にいえば、それまでの時効期間がリセットされ、ゼロから新たに時効期間がスタートするのが「時効の更新」です。 ここでいう「更新事由」とは、以下の3つの事実をいい、いずれかの事実が発生した場合には時効は更新されます。- 確定判決または確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定したこと
- 強制執行の申立てや担保権の実行など
- 権利の承認
(2)時効の完成猶予
「時効の完成猶予」とは、言葉のとおり、時効の完成が一定期間だけ猶予されることをいいます。 時効の完成が猶予されると、たとえ猶予されている期間内に時効期間が成立しても、時効は完成しません。 時効の完成猶予は、債権回収の手段に応じて、猶予される期間に違いがあります。 たとえば、以下のようなものが挙げられます。- 裁判上の請求・支払督促・倒産手続への参加など:その事由が終了するまで(確定判決などで権利が確定せずに終了した場合は終了後6ヶ月が経過したときまで)
- 強制執行・担保権の実行など:その事由が終了するまで(申立てを取下げたり取消したりした場合は、その時から6ヶ月が経過したときまで)
- 催告:催告の時から6ヶ月を経過したときまで
- 天災など避けることのできない事変:障害が消滅した時から3ヶ月を経過したときまで











