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スタートアップ

5.2億円調達のオンラインフィットネス「LEAN BODY」のビジネスモデルを分析!

2021.01.162021.01.16
フィットネス
この記事の目次

    はじめに

    2021年1月12日、日本で最大級のオンラインフィットネスサービス「LEAN BODY」を提供するLEAN BODY社が、総額5.2億円の資金調達を実施したと発表しました。
    国内最大級のオンラインフィットネスサービス「LEAN BODY」を提供する株式会社LEAN BODY(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中山 善貴、以下 「LEAN BODY」)は、新規引受先であるi-nest capital、DBJキャピタル、AGキャピタル及び既存株主であるYJキャピタルを引受先とした第三者割当増資並びに金融機関からの借り入れにより、総額5.2億の資金調達を実施いたしました。今回の資金調達により採用を強化しコンテンツの拡充及びマーケティングへの投資を積極的に行ってまいります。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000025906.htmlより
    コロナ禍による自粛生活が続く中で、LEAN BODYは、ココロとカラダの健全性の確保に資するサービスとして期待されます。 今回は、この「LEAN BODY」について、どのようなビジネスモデルとなっているかを中心に見ていきます。

    この記事を書いた人

    勝部 泰之勝部 泰之弁護士
    データサイエンス研究しながら仕事してる弁護士。
    一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科に在籍中。主な興味分野は経営学、高次元統計、自然言語処理、ゲーム理論、金融アルゴリズム、ブロックチェーン。
    研究リポジトリはこちら↗

    1 「LEAN BODY」のサービス概要

    概要 「LEAN BODY」は、オンラインでフィットネスを体験できるオンラインフィットネス動画配信サービスです。 ジムやフィットネスクラブなどに通って、レッスンを受けるというのがこれまでの一般的な形でしたが、LEAN BODYは、あたかもジムに通ってレッスンを受けているようにオンラインでレッスンを受けることができます。 新型コロナの影響による自粛生活で、スポーツジムの稼働は軒並み減少し、代わりにyoutubeを使ったトレーニング動画の配信や、ZOOMを使ったパーソナルトレーニングが脚光を浴びるようになってきました。 実は、私の友人にシンガポールで働いている方がいるのですが、隔離措置中にオンラインのヨガやフィットネスをやったという話をしていました。 コロナ禍による外出やジム通いの自粛が要請される中、運動不足が社会課題となっており、オンラインフィットネスの需要は急激に高まっています。

    2 「LEAN BODY」の特徴

    特徴 「LEAN BODY」には、以下のような特徴があります。
    1. 著名インストラクターによるレッスン
    2. 豊富なレッスンメニュー
    3. ユーザーに合ったメニューの提案
    4. モチベーションの維持

    (1)著名インストラクターによるレッスン

    ビリー・ブランクスをはじめ、テレビや雑誌などでも有名な女性インストラクターがレッスンを行ってくれます。 運動不足を解消しようと、運動を始めても長く続かないことが多々ありますが、著名なインストラクターからレッスンを受けているとなると、気の持ちようも変わってきます。 そのため、レッスンを楽しく受けることができ、多少の辛さがあったとしても、レッスンを長く続けられる可能性が高くなります。

    (2)豊富なレッスンメニュー

    LEAN BODYでは、実に450以上のプログラムが用意されており、これらのレッスンをいつでもどこでも自由に受けることができる仕組みになっています。 筋トレやヨガをはじめ、ピラティス、マッサージ、ストレッチなど、バラエティに富んだプログラムが用意されていますので、自分に合ったレッスンを選べるだけでなく、飽きることなく、レッスンを続けることが可能です。

    (3)ユーザーに合ったメニューの提案

    人間は、一般的に、自身の身体に何かしらのコンプレックスをもっていることが多いです。 LEAN BODYでは、ユーザーが抱いている身体の悩みなど、いくつかの質問に回答するだけで、ユーザーに合った解決プランが提案されるようになっています。 身体の悩みを解消しようとするユーザーが、提案されたプランに長く取り組んでいくことが期待できます。

    (4)モチベーションの維持

    先に見たように、運動を継続するためには、相応に固い意志をもって取り組んでいくことが必要です。 とはいえ、運動を続けていく中で目標意識が薄れていくことが多く、途中で挫折してしまう傾向にあります。 LEAN BODYでは、課題をクリアするごとに、バッジや修了証が付与される仕組みになっているため、その都度達成感を味わうことができ、また、次の課題をクリアしようという達成意欲を持つことにも繋がります。

    3 フィットネスの市場規模

    実は、フィットネス関連の市場規模は意外と大きく、大体4000億円くらいです。 しかしながら、この市場は新型コロナの打撃をもろに受けており、軒並み業績を落としています。

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    他方で、フィットネス愛好家のフィットネス熱は相変わらず健在ですから、市場自体がなくなったわけではありません。 トレーニングをしたいというニーズが高まっており、そのニーズを既存事業者が受け切れていないということは、そこに商機があると見て間違いないでしょう。

    4 通常の総合ジムとの比較

    比較 LEAN BODYと通常の総合ジムを比較すると、以下のように、費用と場所、そして、利用時間に主な違いがあります。 通常の総合ジムでは、会費として月額で8.000円以上かかることが多いですが、LEAN BODYでは、1年プランと月額プランの2つのプランが用意されており、前者は月額980円、後者は月額1.980円となっています。 また、通常の総合ジムでは、入会金が必要になることが多いですが、LEAN BODYでは入会金は一切かかりません。 さらに、通常の総合ジムでは、営業時間内にかぎりジムが備えられている施設を利用することができます。 ですが、LEAN BODYでは、特にそういった施設があるわけではないため、いつでもどこでも利用することが可能です。

    5 この事業の課題

    オンラインフィットネスには様々な業態がありますが、LEAN BODYは動画配信が中心ですから、技術的・法的な課題はほぼないと見てよいでしょう。 逆に言うと参入障壁がものすごく低いということになりますから、youtubeなどを使った既存の動画配信や、他の同業との差別化をどう図るか大きなテーマとなるでしょう。 また、フィットネスは会員の離脱率がとても高い業態です。オンラインであるということは気軽に始められる反面、止めるのも簡単にできます。いかにユーザーの離脱を防ぐかも課題になってくると思われます。

    6 まとめ

    LEAN BODY社は、スポーツジムの大手であるメガロスと提携することにより、フィットネス業界のDXに取り組むだけでなく、福利厚生として法人を対象としたサービスの提供も開始しています。 「世界中の人々に最高の資産(ココロとカラダ)を」をミッションに掲げ、フィットネスベンチャーからヘルスケアベンチャーとしての進化を目指するとしています。 今後も、人々の心身の健康向上に貢献するサービスとして、一層進化していくものと期待されます。 弊所は、ビジネスモデルのブラッシュアップから法規制に関するリーガルチェック、利用規約等の作成等にも対応しております。 弊所サービスの詳細や見積もり等についてご不明点がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
    AUTHOR
    勝部 泰之

    データサイエンス研究しながら仕事してる弁護士。 一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科(M1・清水研究室)。

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