サブスクサービスを始める事業者が押さえておくべき3つの法律を解説
2021.09.13

この記事の目次
はじめに
現在ではサブスクが生活の一部になったともいえるのではないでしょうか。 新型コロナウイルスにより、巣ごもりともいえる生活が続くなか、サブスクサービスの需要はいっそう高まりを見せています。 現状を踏まえ、サブスクを取り入れたサービスを始めようと検討している事業者もいらっしゃるのではないでしょうか。 サブスクサービスを始めるにあたっては、注意しなければならない法規制がいくつかありますが、法律の分野はよくわからないという方もいらっしゃると思います。 そこで今回は、サブスクサービスを始めようとする事業者が押さえておくべき法規制について、弁護士がわかりやすく解説します。1 サブスクサービスとは
「サブスク(サブスクリプション)サービス」とは、商品やサービスの数とは関係なく、商品やサービスの利用期間に対して対価を支払うビジネスモデルのことをいいます。 最近では「月額定額制」を採用しているサービスが数多くありますが、月額定額制はサブスクサービスの代表例です。 音楽や動画、ファッションや飲食店などのように、さまざまな業種でサブスクサービスが展開されています。 事業者にとっては、何よりも毎月決まった収益を得られるという大きなメリットがあります。 業種を問わず取り入れることができるため、新規参入しやすく、ここ数年で需要は一気に高まっています。2 サブスクサービスで注意すべき法律
サブスクサービスを始める事業者が注意すべき法律は、以下の3つです。- 資金決済法
- 景品表示法
- 民法
(1)資金決済法
サブスクサービスのなかには、ユーザーが事前にポイントを購入し、そのポイントを使ってサービス利用料を支払えるようになっているものがあります。 このように、ユーザーがあらかじめポイントを購入して、そのポイントで支払いをすることができるような仕組みを採る場合、そのポイントは資金決済法上の「前払式支払手段」にあたる可能性があります。 「前払式支払手段」とは、買い物などの支払いに使う目的で、あらかじめお金を支払って購入するものをいいます。 分かりやすい例でいうと、SuicaやPasomといった交通系電子マネーや、商品券などは「前払式支払手段」にあたります。 サービス内でのみ利用できるポイントが「前払式支払手段」にあたる場合、発行したポイントの未使用残高が毎年3月末または9月末の時点で1,000万円を超えたときは、内閣総理大臣への届出が必要です。 また、この場合、未使用残高の2分の1以上に相当する金額を供託所に供託することが義務付けられます(供託義務)。 そのほかにも、資金決済法で定められた一定の事項(事業者の名称や前払式支払手段の支払可能金額等)をユーザーに提供することが必要になります(表示義務)。 この点、多くのサービスではウェブサイトなどで「資金決済法に基づく表示」というページを設ける形で表示義務を履行しています。 ※「資金決済法に基づく表示」について詳しく知りたい方は、「「資金決済法に基づく表示」に記載すべき事項をわかりやすく解説!」をご覧ください。(2)景品表示法(景表法)
サブスクサービスでは、「月額〇〇円で、△△放題」といった広告が打ち出されることが多いです。 広告を打ち出す場合には、より多くのユーザを獲得しようとその内容が大げさになってしまうことがあります。 ですが、あまりに内容が大げさになってしまうと、「景品表示法(景表法)」に違反する可能性が出てきます。 景表法は、以下のように2つの種類の表示を「不当表示」として禁止しています。-
【優良誤認表示】
商品やサービスの品質などについて、実際の品質よりもすぐれていると表示すること
【有利誤認表示】
商品やサービスの取引条件(価格など)について、実際のものや他社のものよりもお得だと表示する
こと
(3)民法
サブスクサービスは、成人に加え未成年者も多く利用することが想定されます。 民法は、未成年者が契約などの法律行為を行う場合について、以下のような規制を設けています。-
【民法5条】
1 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。
ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
2 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。











