「社債」と「株式」の違いは?メリット・デメリットとともに解説!
2022.05.04

この記事の目次
はじめに
資金調達の方法として、「社債」もしくは「株式」を発行する方法がありますが、この両者について、どのような違いがあるかをご存知でしょうか。 両者はまったく異なるものであり、それぞれには独自のメリット・デメリットもあります。 そのため、資金調達をしようとする事業者は、その点も十分に考慮したうえで、自社に適する方法を選択することが必要になってきます。 今回は、社債と株式について、その違いを中心に弁護士がわかりやすく解説します。1 社債と株式の違い
事業者側から見ると、社債発行により調達した資金と株式発行により調達した資金とでは、その性質において大きな違いがあります。
「社債」と「株式」を大まかに説明すると、以下のようになります。
- 「社債」の発行:お金を貸してくれる人を募る
- 「株式」の発行:お金を出資してくれる人を募る
2 社債を発行するメリット・デメリット
(1)メリット
社債を発行するメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。①償還日まで元本を返済する必要がない
社債は、満期になるまでは利息を支払うだけでよく元本を返済する必要はありません。 たとえば、銀行から融資を受けた場合、月々の返済が負担となり資金繰りがなかなか安定しないということがあります。 ですが、社債の場合、償還日までは利息のみの支払いで済むため、満期までにしっかりとした返済計画を立てることで、資金繰りを安定させることが可能です。②投資家が経営に関与することがない
社債は、事業者が投資家からお金を借りているだけのことです。 そのため、投資家は返済に関する意見を述べることはできても、事業者の経営自体に口出しすることはできません。 できるだけ経営に関与されたくないという事業者は、株式ではなく社債を発行する方法で資金調達をする方が適しているといえます。(2)デメリット
社債を発行するデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。①借金である
社債はあくまでも借金であるため、満期になったら必ず返済しなければなりません。 また、銀行から融資を受けた場合、返済が困難になるとリスケに応じてくれることがありますが、社債の場合、基本的にリスケすることはできません。 そのため、返済計画をしっかりと立てておくことが必要になります。 さらに、発行した社債は財務上負債として計上されるため、銀行等の金融機関から別途融資を受けようと考えている場合には、負債総額によっては審査で落とされる可能性もあります。②コストがかかる
社債を発行する場合、会社法上、社債管理者の設置が義務づけられています。 ここでいう「社債管理者」とは、社債権者のために、弁済の受領や債権の保全などを行う者のことをいいます。 社債管理者は、銀行や信託銀行など一定の事業者しか就任できないこととされているため、社債を発行する事業者はこれらの社債管理者に管理業務を依頼する必要があります。 この場合、一定の手数料を負担しなければなりません。③発行手続きが複雑である
社債は、簡単に発行できるものではありません。 会社法が定める要件や手続きに則って、発行することが必要であり、手続き自体も複雑なものになっています。3 株式を発行するメリット・デメリット











