NFTは暗号資産にあたる?暗号資産交換業の該当性を弁護士が解説!
2021.04.09

この記事の目次
はじめに
2021年初頭から急速に取引量を伸ばしているトークンの一つに「NFT」があります。 NFTに裏付けられた音楽やアートなどが数十億円にも上る金額で取引されているのをご存知でしょうか。 ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏による最初のツイートが、3億円を超える金額(日本円)で落札されたことは記憶に新しいところです。 この「NFT」ですが、法的にはどのような位置付けになるのでしょうか。 今回は、「NFT」について、問題となる法規制を中心に解説します。1 NFTとは?
「NFT(Non-Fungible Token)」は、非代替性トークンとも呼ばれており、ブロックチェーン上の識別子を保有したトークンのことをいいます。
識別子を保有するNFTでは、トークンの保有者を明確にすることができ、この点は、識別子を保有しないビットコインなどと異なります。
また、NFTはそれぞれが独立していることから、それ自体に希少性があり経済的価値が生じます。
現在では、デジタルアートや音楽、ゲームアイテムなどの分野でNFT化が進められているとともに、NFTに適するコンテンツが世界中で模索されています。
国内に目を向けると、2021年3月24日、コインチェック社が「Coincheck NFT(β版)」の提供を開始したと発表しています。
「Coincheck NFT(β版)」は、ブロックチェーン上のNFTをコインチェック社で取扱う13種類の暗号資産(仮想通貨)と交換できるマーケットプレイスです。
NFTは、デジタル世界における権利を明確にすることができると期待されており、現在多くの注目を集めています。
2 NFTは暗号資産?
ブロックチェーン技術を使ったトークンとして有名なものに「ビットコイン」がありますが、ビットコインは一般に「暗号資産(仮想通貨)」として知られています。
そのため、同様にブロックチェーン技術を使うNFTの暗号資産該当性が問題となります。
資金決済法は、暗号資産を以下のように定義しています。
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【資金決済法2条5項】
この法律において「暗号資産」とは、次に掲げるものをいう。ただし、金融商品取引法(昭和二十三年法律第二十五号)第二条第三項に規定する電子記録移転権利を表示するものを除く。
一 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
- 代価の弁済を目的として不特定の者に対して使用でき、かつ、不特定の者との間で法定通貨と交換できる
- 不特定の者との間で暗号資産と相互に交換できる
3 暗号資産交換業の該当性は?
NFTが暗号資産に該当する場合に問題となるのが、NFTを扱う事業が「暗号資産交換業」にあたるかどうかということです。
ここでいう「暗号資産交換業」については、資金決済法が以下のように定義しています。
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【資金決済法2条7項】
この法律において「暗号資産交換業」とは、次に掲げる行為のいずれかを業として行うことをいい、「暗号資産の交換等」とは、第一号及び第二号に掲げる行為をいい、「暗号資産の管理」とは、第四号に掲げる行為をいう。
一 暗号資産の売買又は他の暗号資産との交換
二 前号に掲げる行為の媒介、取次ぎ又は代理
三 その行う前二号に掲げる行為に関して、利用者の金銭の管理をすること。
四 他人のために暗号資産の管理をすること(当該管理を業として行うことにつき他の法律に特別の規定のある場合を除く。)。
4 暗号資産交換業の登録要件|登録後の規制
暗号資産交換業の主な登録要件と登録後の規制は、以下のようになっています。











